2021 · 04 · 09 (Fri) 06:55 ✎
辛口の落語家・志らくを司会に起用したTBSの
「グッとラック」が低調のまま1年で終了した。
スタートしたころはなんどか見たが、その後は
ほとんど見なかった。食指が動かないんだ。
「プロ野球ニュース」(第2期)を思い出した。
1976年に始まったとき、月―金の司会は元選手の
佐々木信也で固定したが、週末は苦労した。
特にひどかったのは某漫画家だった。
ラジオで人気があった土居まさるが辞めたあと、
1977年10月から登場したが、3ヶ月で終わった。
“漫画界のアラン・ドロン”として芸能週刊誌が
たびたび取り上げていたイケメンぶりに担当者が
目を付けたのだが、大失敗だった。ド緊張のうえ、
スタッフが書いた原稿以上のことは話せないから
”司会”にならないのだ。“思いつき”で起用しては
ダメだと、肝に銘じたはずなのにくり返すのは
テレビ屋が学ばないからだ。ハハハ。
志らくに代わって川島明を司会に起用した後継、
「ラヴット」は前番組以上に苦戦しているようだ。
川島は芸人として評価が高い男だ。話がうまいし、
競馬番組で鍛えているから“回す”こともできる。
常識もあって“柔軟”な男だと見ている。
しかし、1回目を見て仰天した。サブ司会の
田村アナはともかく、ロバートの馬場裕之以下、
女性トリオ、ぼる塾に本並健治&丸山桂里奈・・・
スタジオに並んだ顔ぶれが“異様”だった。
火曜日以降も圧倒的に吉本の芸人が揃ってる。
何をしたいのかが伝わらないないし、どう見ても
“勝負する”気があるとは思えなかった。
それでも、視聴率が悪ければ川島の責任にされる。
下手をすればタレント生命を左右する。気の毒だ。
「ラヴィット」ほどではないが、「とくダネ」を
継いだ「めざまし8」も前途多難の気配だ。
小倉智昭の後任に、気分一新を狙って“真逆”の
キャラクターの谷原章介を持ってきたのは分かる。
しかし、つくづく“テレビは難しいな”と思う。
モデルの経験もある俳優・谷原だからスーツ姿も
ビシッと決まってさわやかなイメージがある。
話し方もなめらかで“シュッと”している。朝だし、
女性層が多く見ていることを考えたら100点だ。
しかし、何かがおかしい。“決まり”すぎていて
逆に違和感がある。矛盾するようだが、事実だ。
真水がおいしいか・・・だ。整いすぎていて嘘っぽい。
谷原の罪ではないから厄介だ。どう修正するか?
演出で工夫するしかない。
基本的に“立ち”で進めているが、考えものだ。
番組がスムーズに進行している間はいい。しかし、
段取りを間違えたりすると、谷原はバタバタする
傾向がある。放送中に予定外のことが起きると
ベテランでも坐っている方が慌てないものだ。
永島優美アナもまだ“よそゆき”だ。気負っている。
妙に元気すぎる。「めざまし」のままでいいのに。
あ、番組タイトルは一新すべきだったよね。
このままでは「モーニングショー」の一人勝ちだ。
ギロッポン方面から高笑いが聞こえなか?
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最終更新日 : 2021-04-09