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“人生会議”ポスター・考~発送中止は正しいのか?~


 

もしものときのために家族で話し合う。

“人生会議”…民間の知恵を借りたのだろうが、

役所(厚労省)のネーミングとしては悪くない。

しかし、いざ、これを広めようとして作った

ポスターが悪評で全国発送が中止になった。


IMG_9572aa2b1a5a 人生会議 (1)

 

ポスターに書かれている文言が問題らしい。

再録するにはあまりにも長いのでネットで

探してほしいが、ネーミングにかかわった

芸人 小藪千豊がイメージ・キャラクターに

起用され、関西弁が使われている。それも

茶化しているように受け取られた一因かも

しれないが、関西弁に罪はない。

 

IMG_9572aa2b1a5a 人生会議 (2)


患者の団体などが抗議したらしい。

厚労省は発送中止の理由の一つとして“患者や

遺族を傷つける内容との意見もあった”ことを

挙げている。具体的にどの部分がどのように

“ダメ”なのか 過去 前立腺がんで全摘手術を

埋めた私にもよく分からない。

 

たしかに 大きなスペースを割いて書かれた

文章ではプロジェクトの意図が伝わりにくく

肝心の“人生会議”の意図が最下段に小さく

出ているだけなのは問題かもしれない。

 

しかし、小藪の胸の高さにこうある。

 

命の危機が迫った時

想いは正しく伝わらない

 

つまり ポスターは上段で一つの“ドラマ”を

提示し、中段で”展開”して、最下段で 人生の

最終段階の医療・ケアを考える“人生会議”に

誘こうという構図になっていのではないか。

少なくとも、患者や家族を傷つける意図など

どこにも感じられない。

 

ちょっとでも気に入らないところがあれば、

クレイムをつける。組織的に抗議して相手を

追い込み、最終的に撤回・中止させる。

彼らは納得するのだろうが、結果として何も

残らないのはどうなのか?

 

ネットをざっと回ってみたが、具体的に誰が、

どの言葉で、どう傷ついたかが伝わる話は

見つからなかった。“事なかれ主義”な役所は

それでも中止にした。やれやれ。

かわいそうなのは巻き込まれた小藪だ。


IMG_9572aa2b1a5a 人生会議 (1)

by オーストラリア政府


“騒ぎ”のために影が薄くなった人生会議だが、

やっておくことを勧める。我が家は・・・

公証役場で作成した遺言を銀行に預けてあり、

“終末”医療についても 延命治療はしない、

葬儀は“直葬”でいい、墓に入れるかどうかは

遺された者が決める、落ち着いてから必要な

人にだけ知らせる…ということになっている。

 

いざというとき、パートナーや家族が

困らないようにしておくのは大事だ。

ポスターがどうであろうと。

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